2020.03.26

旬の食材は薬になる?
スーパーやデパ地下に行けば、世界中の食べ物がいつでも食べられるようになった現代社会の便利さ。旬の味覚を楽しむという素晴らしい伝統は過去のものになりつつあります。
しかし、養生において季節の食べ物を味わうという行為は健康維持にとって重要なことです。
旬の食材に秘められたパワー
農産物は自然の恵みで、大地の栄養、気候や自然パワーによって成長された食べ物にはその優れた力も受け継がれています。
暑い夏にはみずみずしいスイカやきゅうりが旬です。夏の野菜や果物は水分が多く含まれていて、炎天下で汗疹出ますから、水分補給に最適です。現在は冬でもスイカを食べられますが、なぜ自然界では夏という季節だけに限定されているのでしょうか?
じつは陰陽バランスから見ますと、夏は「陽」が強すぎて「陰」が足りない現象が起きています。暑くて水分が汗として流れ出て、大汗をかけば尿の出が悪くなります。尿が減ってしまうと腎臓に負担がかかります。スイカには利尿作用があるので、水分補給と同時に身体の洗浄効果もあり、夏にはもってこい食べ物です。
収穫の秋になるとナスや柿などの栄養豊富な食材の出番です。夏の間に失われた体力の回復に、栄養価が高い食材で栄養を補うことができます。
寒い冬は根菜類が出回り、鍋や煮物などで体を温め、春は竹の子や山菜類で冬の間に蓄えすぎた余分な脂肪の分解をサポートしたり、整腸作用を持っているのが特徴です。そして、冬を乗り越えて夏に向かって内臓の調子を整える役割も果たしています。
この様に旬の食べ物は、皆さんが知らないうちに体内バランスを整え、私たちの健康を促進する役割があるので、積極的に旬の食べ物を食べましょう。
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